2017.6.15更新

美しき剣士が気合一閃一刀両断!

舞闘派アイドルVress神井花音が勇進流刀技術に挑戦!

 美しき女剣士となったVress神井花音が真剣による試斬(しざん)に挑戦!凛々しい道着姿の舞闘派アイドルが、面目躍如ともいえる華麗なる技を披露した!

※大阪スポーツ連載「OSK 大人の社会見学」をサイト用にアレンジした内容です。

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​凛々しい表情で真剣による試斬に挑む舞闘派アイドルVressリーダー神井花音。

​まずは日本刀のことを学ぼう!

 舞闘派アイドルVressリーダー神井花音がやってきたのは「勇進舘 本部道場」。今回はこちらで勇進流刀技術を学び、最終的には真剣で藁を斬る「試斬(しざん)」まで体験させていただく企画なのである。

 道場で迎えてくれたのは、勇進館師範の河田先生。ニコニコとおだやかな笑顔だが、道士六段の技を持つ達人だ。まずは着替えということで、奥に案内される神井。待つことしばし…。濃紺の道着姿で出てきた神井の姿は、まさに凛々しい女剣士!「ほんに、まあ、美しいものよ…うふ、ふ」などと、思わず池波正太郎風に感心してしまうほど-である。

 着替えが終わったところで、河田先生による指導が始まった。まずは挨拶である。河田先生の前に、他の生徒のみなさんと並んで座する神井。全員が、しっかり床に頭をつけて礼をする。先生や生徒のみなさんはもちろん、神井の所作も実に美しい。

​河田先生の前にズラリと並ぶ生徒のみなさん(と神井)。最近は女性の入門者も多いとか。

 今回は、実際に体を動かす前にまず日本刀に関して学ぼうということで、河田先生に日本刀の説明をしていただくことに。曰く、日本刀は平安時代中期、武士の台頭と共に誕生した。鉄でできている刀だが、刃(は)の側は硬く逆側の峰(みね)は柔らかい。そのため、よく耳にする〝峰打ち〟は実際は折れやすく物理的に難しいという。「じゃあ、いつも峰打ちの暴れん坊将軍は弱いのか!」という気もするが、たぶんそういう話ではない。また、キラリと輝いているほうがよく斬れそうなイメージがあるが、実際に斬れ味がいいのは鈍くくすんだようなものらしい。つまり、いわゆる〝なまくら刀〟として時代劇に登場するような雰囲気の刀のほうが実際はよく斬れるということだ。

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実際に真剣を手に取り、日本刀の歴史などさまざまなことをご教授いただく。

 なお、日本刀は武器ではなく美術品なので代金さえ払えば誰でも普通に購入することが可能だ。とはいえ刃物なので、事件や事故を防止するため銃刀法により様々な規制が設けられている。

 座学が終わったら、いよいよ刀を持っての型の稽古だ。といっても、使うのはもちろん模造刀。真剣を持つのはまだ先のこと。刀を腰に差す神井の、なんと凛々しき姿よ。

​日本刀のことをしっかり学んだ後は、いよいよ型の稽古にはいる…が。

慣れない長さの刀だからか、鞘から抜け斬らないアクシデント!

 だがしかし刀を抜こうとすると、その長さに不慣れゆえ剣先が鞘から抜けきらない。「大丈夫!最初はみんなそうなる」。河田先生の言葉に、思わず笑顔がこぼれる。さきほどの凛々しい表情とは真逆の、「おっとっとっと」という失敗からのハニカミ笑顔が実にかわいいではありませんか。

​ 二回目はすっと剣を抜き、指示に合わせて刀を振る。初めての動きに最初は戸惑いだちだった神井だが、すぐに軽やかな動きを見せはじめた。

​勇進流刀技術の演武の数々を学ぶ!

​河田先生のかけ声にあわせ、しっかり腰を入れて素振り!

  「1でこいくち!2で抜く!3で落とす!4で上に上げる!」。河田先生の声が響く。ひとつひとつの細かい動きを順にこなしていくことで、ひとつの型が成立する。これを繰り返していけば、おのずと型が体に入ってくるのであろう。もちろん神井にとっては初めての経験なので、他の生徒の動きに合わず戸惑う場面も見られた。だが、すぐに修正してついていくのはさすがである。

​理屈に沿った実践的な型を次々とこなしていく。

 よく考えると、アイドルも複雑な振り付けを覚えてライブで披露しているのだ。「レッスンで型を覚える」という意味では、根本的に似ている部分があるのかもしれない。なお、勇進館宗家が40年以上に渡って考案した演武は100種以上。たとえば「下段の構え」は頭や肩を故意に狙わせ、仕掛けてきたところを攻撃する技である。相手の頚動脈をスッと斬った後、刀を「血振り」し鞘に戻す。最後の動きは血を取り除かないと刀が傷むためだ。そんな実戦的な動きまで含めて学ぶことができるのは「勇進館」ならでは。

「隠し剣」、「下段の構え」など実践的な型を学ぶうちにすっかり剣士姿も板についてきた。

 さらに、刀をもっていないと見せかけ不意をつく技「隠し剣」等をこなしていくと、神井の動きもすっかり板についてきた。「女剣士、実によいわさ」と、例によって池波調でほめたくなるほどの美しさである。

木刀稽古からいよいよ真剣での試斬へ!

 模造刀を木刀に持ち替え、2人組になっての稽古が始まった。これは、相手との間合いや加減を把握するためのものだ。木刀を相手の頭上で寸止めし、間合いをしっかり確かめる。その際の動きは膝を柔軟に曲げ伸ばしリラックスした状態で、いわば釣竿を振るような要領だ。

河田先生の教えのとおり木刀をしっかりふりかぶる。

 神井の相手は同じく女性の方で、その動きは実にメリハリが効いている。神井の動きも、それにつられるようにいい感じに力が抜けつつも機敏になっていく。

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女剣士対女剣士!実に見栄えのよい立ち合いである…!

持ち方、手首の使い方など河田先生の細やかな指導が入る。

 そしていよいよ、真剣で藁を斬る試斬(しざん)をすることに!と、その前に切れ味の確認ということで、神井に真剣で紙を切らせる河田先生。ちょっと当てただけなのにスーッと切れてしまい、思わず「エーッ!」とびっくりする神井。日本刀の切れ味、恐るべしである。

ちょっと当てるだけでスーッと紙が切れる日本刀の切れ味にビックリ!

 さて、最初は河田先生が試斬の手本を披露。スパッ!スパッ!と斬る華麗な技にどよめきが起こる。

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まずは河田先生による実演。お見事としかいいようのない技に思わずどよめきが。

 もちろん先生が披露してくれたのは高度な技で、神井が挑戦するのはシンプルに藁を斬るという一点のみである。だが、その 一点がなかなかに難しいのだ。刀を当てる場所、角度などをしっかり教えてもらい、いざ試斬!「いきます!」。神井の目がキリッと気合を放つ!刀が振り下ろされる!ボヘッ!…ボヘ?

気合一閃スパッ!のはずが〝ボヘッ〟。思わず「あら?」という表情の神井である。

 角度が悪かったのか、刀は中途半端に藁に食い込んでしまった。失敗である。「あ~!」と残念がる神井。だが、動きはしっかりしていた感じなので、次は大丈夫なはず!アドバイスをもらい、再度挑戦!刀を振りかぶり…、振り下ろす!

気合を入れなおし再挑戦!

 スパッ!今度はきれいに斬れた!「やったー!」。嬉しさのあまり、思わず飛び跳ねる神井。先生はじめ皆さんの拍手に「ありがとうございます!」と、これまたきれいなお辞儀で返す。感想を聞くと、「すごい気持ちよかったです!」。スパッ!という斬れ味には、やはり相当な爽快感があるのだろう。ぜひとも、ライブでのパフォーマンスにも今回の経験を組み込んでいただきたい!

それにしても神井花音の道着姿は表情、立ち居振る舞いともに凛々しすぎてあらためて見ても惚れ惚れしてしまう。唯一無二の舞闘派アイドルの看板は伊達ではない!

編集/前川元 

舞闘派アイドルVress 神井花音(かみいかのん)

大和魂を掲げ、華麗に舞い踊り、美しく歌い上げる舞闘派アイドルユニット。その高い歌唱力、力強いパフォーマンスには定評がある。

◆公式ホームページ  http://vress.jp/

「勇進舘 本部道場」

古流武術を主体として 宗家瀬戸天勇宏俊が創始した勇進流刀技術を修業する道場。主に居合形・剣術・体術・試斬術を修業しており、形だけでなく実際に斬ることの出来る真の刀技術を探求しております。技だけでなく、人に対する礼儀や日本古来の武士道にも目を向け、日々研鑽する。大阪市内で唯一の、真剣で試斬(しざん)のできる道場である。

大阪市都島区都島中通3-14-18

●公式ホームページ http://yusinryu.com/