2018.3.21更新

お酒好きにはたまらない! 雪のマキノでよろしく愛酒!

AH(嗚呼)りりかることぱぉの老舗酒蔵体験記in吉田酒造

  寒い日は、熱燗でキューットあったまりたい。旨い日本酒と旨い肴があれば大寒波だって乗り切れる!ということで、今回は琵琶湖畔にある老舗の酒蔵を見学体験。旅館の若女将でお酒も大好き、自ら楽曲も手がけるAH(嗚呼)りりかることぱぉがおいしく楽しく勉強しました!

※大阪スポーツ連載「OSK 大人の社会見学」をサイト用にアレンジした内容です。

左 吉田酒造有限会社吉田肇社長 右 AH(嗚呼)りりかることぱぉ

日本酒づくりの過程をしっかり学ぼう!

 この日はめったにないほどの大寒波で、琵琶湖畔の静かな町も見事な雪景色に覆われていた。今回の行き先は、マキノにある吉田酒造有限会社。多くの酒好きから愛されている日本酒「竹生嶋」などを作る老舗酒蔵だ。こちらで日本酒作りを見学体験させていただくのは「AH(嗚呼)」のりりかる*ことぱぉ! パフォーマーとしてだけではなく各方面から評価の高い楽曲制作を手がけ、さらには近江高島の温泉旅館「宝船温泉」で若女将も勤め、そしてそして無類の酒好きでもあるという異色のアイドルだ。ちなみに相方であるSuzuは実家で営む介護職の仕事についているのだが、この日は猛烈な業務多忙により不参加! アイドルと仕事の両立は、すさまじく大変なのである。

半被を着てイイ笑顔!それにしても、若女将に“清酒”の文字がよく似合う

 出迎えてくれた吉田肇社長の案内で中にはいると、さすが歴史の長さを感じさせる風格のあるつくり。ことぱぉといえば、背中に「竹生嶋」と書かれた半被を着せてもらい「テンションがあがります!」とイイ笑顔!

​背中で輝く竹生嶋の文字の迫力!

 見た目も決まったところで、早速お酒造りの行程を学ばせていただく。まずは洗米の作業だ。使用するお米は近江米「吟吹雪」。最初に10キロの米を洗米機に入れるのだが、当然ながら相当な重さである。「いきます!」と気合を入れて挑んだものの、袋を持ち上げた瞬間「あ、あかん…!」とふらついてしまう、ことぱぉ。そこは酒好きとはいえ非力な女の子である。吉田社長に手伝ってもらい、なんとか洗米機に投入! 

真剣な表情、そして気合が感じられるポーズ。やる気じゅうぶんのことぱぉ!

しかし10キロはあまりに重い!吉田社長のサポートで洗米機に投入!

 しかる後、洗われた米が水と一緒にものすごい勢いでタライに注がれる。その迫力に思わずびっくり!

ものすごい勢いで出てくる米と水にビックリ!

ホースでさらに水を加える。見えるだろうか・しっかりと足元を守る白長靴が。

 タライに注がれた米は20分間にわたり水に漬かされ、水分を吸わせる。水を吸っていない芯の部分は「目玉」と呼ばれるが、その具合を確認しながら調節して10キロだった米が13キロになればベストだ。その繊細でありながら豪快な作業に、日頃は旅館で細やかな仕事を行っていることぱぉも感心しきりであった。

​手にとって状態を確認することぱぉ。この米がおいしい日本酒になるのだ!

若女将、縄ばしごにちょっとビビる!

一度に200キロの米を蒸すことができる、こしき。やはりスケールが違う!

 次は、こしきで米を蒸していく。大きな蒸篭のような機械で、一度に200キロの米を蒸すというからスケールが違う。大きな機械を目の前にして「すごい!200キロ!」と驚くことぱぉ。吉田社長から「旅館でもかなりのお米を炊くのでは?」とたずねられ、「でも最近は少食な人が多いのでそんなに…」と返すことぱぉ。宝船温泉は料理の品数が多いので、みんなおかずでお腹いっぱいになってしまうのかもしれない。おいしさ、ボリュームに定評のある宝船温泉の料理をいつか食べにいきたいものである。

麹室のドアには歴史を感じさせるプレートが輝く。

 こしきで蒸された米は、30度の温度が保たれているサウナのような麹室で麹(こうじ)カビ(種麹)をふりかけられる。そこで約48時間寝かせ、麹を製造するのだ。お酒造りの過程で欠かせない酵母によるアルコール発酵の前段階、お米を糖化させる役割を果たすのが、この麹なのだ。できあがった麹を2割、蒸し米8割として水と調合し、酵母を加えて醪(もろみ)をつくる。それを仕込みタンクで約3週間から1カ月発酵させるという。

人が何人もスッポリ入れそうな大きさのタンクにビックリ。

 「それにしても、おっきぃタンクですね!」と、タンクを見上げて感嘆の声を上げることぱぉ。中を覗いてみますかということで、ハシゴをかけてタンクのふちから中を覗かせてもらうと…。「やっぱり大きいです!深いし!」とあらためて驚いている。

吉田社長の薦める縄ばしごにビビッてしまうことぱぉ。

 そこに、「タンクの中に入ってみますか?」と吉田社長が差し出したのは縄ばしご!実際に縄ばしごを見る機会もそうそうない。まさかの縄ばしご初体験かと思いきや…。ことぱぉは「あの、運動神経がないので、無事に降りて上がってくる自信がないです…」とビビリモードに入ってしまっている。確かに、身長くらいの深さのタンクに初めての縄ばしごで下りるのはちょっとした冒険である。ことぱぉ、堂々の運動神経ない宣言であった。

そしていよいよお待ちかね!試飲の時が来た!

タンクをはじめ、さまざまな設備の大きさに圧倒される。

 そしていよいよ発酵を終え、アルコール分が17%前後に達した醪(もろみ)を絞り機で絞る最終段階。搾られたお酒は大きなホースからタンクに注がれることになる。そのタンクを見つつ、「ひとつひとつの道具や機械が大きくて圧倒されます!」と目を輝かせることぱぉ。おいしい日本酒を作るためにどれほど手間と時間をかけているか、しっかりと学ぶことができたようだ。

激しく出てくるお酒を目の前にした笑顔をごらんください。

 だが、その目は吉田社長が試飲用のグラスを持ってきてくれるとさらに輝きを増した。そして試飲させていただく「辛口純米生原酒低温貯蔵2年」を貯蔵タンクから直接ビン詰してもらうにおよんで、ますますワクワクが押さえきれない表情になった。

吉田社長の手で注がれたお酒に、笑顔が隠しきれない。そして隠すつもりもない。

 「いただきます!」とニッコリしつつ、おいしそうにお酒を口に含む。芳醇な味わいに「美味しすぎます!」と何度も感嘆の声を上げる。褒めては吞み、吞んでは褒めである。

​さすが若女将!お酒に合いそうな肴を的確に答える。

 おおいに呑みつつも、「若女将的には、このお酒にはどんな肴を合わせたいですか?」という質問には、「辛口ですが甘みもあるので淡白な魚に合うんじゃないでしょうか」としっかり答えるあたり、さすがである。その的確な答えに、吉田社長も思わず「ピンポン!」と我が意を得たりと感嘆の声を上げた。

宝船温泉で人気のおみやげのひとつ、「琵琶湖産しじみのしぐね煮」は肴に最適!

 ここで、ことぱぉがあるものを取り出した。旅館の名物土産、「琵琶湖産しじみのしぐれ煮」である。これはもう間違いなくお酒に合うやつだ。より楽しくお酒を吞むための準備のよさに、吉田社長から「熱燗や他の製品もどうですか」と嬉しいお誘いが! 「はい喜んでー!」と、まったくためらうことなくお言葉に甘えることになり、吉田社長を囲んでの酒盛りがはじまった!

熱燗も入って、さらにご機嫌。おいしいお酒は、みんなを幸せにしてくれるのだ。

 「日本酒作りは人力が左右する仕事。過去のデータをもとに仕込みを計画し再現していきます。これからも多くの方に愛される製品を造っていきます」という吉田社長の言葉に、おおいにうなづくことぱぉ。いろんなお酒を呑みながら、実に愉快な雰囲気だ。やがて、近江高島の地元トークに華を咲かせる吉田社長とことぱぉ。窓の外には相変わらず雪が降りしきっている。それを眺めながらの粋な雪見酒であった。

編集/前川元

吉田酒造で作られている日本酒をズラリと並べ、実にイイ顔!

吉田酒造有限会社

創業明治10年。江州を代表する老舗の酒蔵。

多くの愛酒家から支持されている「竹生嶋」をはじめ10種のブランドを製造・販売。

旨味と旬にこだわり地域と密着したイベントを企画している。

​HP http://chikubu-sakura.com/

りりかる*ことぱぉ

全ての業務を自分たちで行うセルフプロデュースアイドルユニット「AH(嗚呼)」メンバーで、楽曲製作もてがける。芸能活動の傍ら実家が経営する滋賀県高島市の温泉宿「宝船温泉」で若女将を両立する二刀流。 

公式HP http://ahofficial.web.fc2.com/