2017.8.13更新

​生野区が世界に発信するサンダルの魅力に迫る!

群青のユリシーズが自分だけのリゲッタカヌー作りに挑戦!

 デザイン・製造すべてがメイドイン生野区という、大阪のもの作り魂が凝縮されたともいえる人気アイテム「リゲッタカヌー」。こちらを製作する有限会社シューズミニッシュへ、群青のユリシーズの2人が見学訪問!シューズの魅力やもの作りにおける大切なことを学び、さらには自分だけのサンダル作りに挑戦するなど盛りだくさんの社会見学となった。

※大阪スポーツ連載「OSK 大人の社会見学」をサイト用にアレンジした内容です。

​「群青のユリシーズ」の松葉絢香と我妻聖夏が自分だけのリゲッタカヌーを作る!

​「リゲッタカヌー」ってどんなもの?

 関西屈指の〝イキのいい会社〟と評判の有限会社シューズミニッシュ。生野区にある本社に伺うと、そこでにこやかに迎えてくれたのは二代目社長の高本やすおさん。靴職人としての技術、アイデア、そして志にあふれる若手社長だ。ゆったりらくちんなソファーでリラックスしたところで、人気商品であるサンダル「リゲッタカヌー」の説明をお伺いする

まるで素足で歩いてるよう履き心地の秘密をしっかり説明してくださる高本社長。

 その名前の由来は「RE(再生)+下駄(ゲタ)=リゲッタ」とカヌーのような形状に由来しており、つま先から接地してスムーズにかかとに重心を移す下駄の特性を取り入れつつ、靴底が丸いため膝や腰にも優しい着地性を実現したすぐれものである。さらに土踏まずの部分も含め足にしっかりフィットするという特徴のため、正直なところ初めて履いた時には微妙な違和感すら感じるほど。だが、しばらくすると裸足に近い自然な感覚で歩いていることに気づく。

 ためしにと履かせてもらった松葉と我妻も「履き心地が良く、これはヤバイです!」(松葉)「足にフィットし違和感なく履けます!」とご満悦。かなり気に入った様子の2人に、高本さんから「世界ににひとつしかない、自分だけのリゲッタカヌーを作ってみませんか?」という嬉しい誘いが!「えっ?」と驚く2人。そう、今回は自分だけのリゲッタカヌーを作らせてもらえるという嬉しい実技企画があるのだよ!

製造過程をわかりやすい紙芝居形式で説明

紙芝居の絵も高本社長製作によるもの。なんでも作ってしまう社長なのである。

 まずは、高本社長自作による紙芝居で製造過程を勉強。皮の裁断、ミシンがけ、貼り合わせという過程が描かれた優しい絵の紙芝居を真剣に見入る松葉と我妻。ちなみに、その製造過程はすべて生野区内の協力工場で行われている。もともと靴工場・職人さんが多い街だった生野区だが、安価な外国商品の影響で職人たちが腕をふるう機会がどんどん減っていったという。そんな故郷の状況に一念発起した高本社長がオリジナリティあふれる商品を開発し、地元協力工場に製造を依頼することで靴作りの街として生野区が再び脚光を浴びるようになったのだ。

​真剣な表情で説明を聞く松葉と我妻。普段あまり見ない表情ですね!

壁には生野区の協力工場の地図が貼られている。作業内容ごとにピンの色が違うのだ。

 壁を見れば、生野区内の協力工場の場所がひとめでわかる「ワークラリーMAP in 生野」が貼られており、その横には各工場の説明が。シューズミニッシュの製品がメイドイン生野区であることがよくわかる。

 製造過程を学んだ後はいよいよ製作作業だ。まずはベルト部分の色をチョイスだ。2人に渡されたのは、サンダルの絵が描かれた紙と色えんぴつ。「…塗り絵?」。思わず松葉がつぶやいた。そう、最初の作業は3本あるベルトの色を自分好みに塗って、まずはイメージを形にしようというもの。いわばシミュレートである。紙を前にして、真剣に悩む2人。

​悩む松葉と我妻。真剣である。特に我妻の表情には職人の気迫すら感じる。

塗り絵で色を決めるので、初めての人や子供でもイメージしやすいのだ。

 やがて描きあがったデザインを見ると、松葉はブラック・ダークグリーン・ダークブルーというとにかくダークなカラーリング。対して、イエロー・ホワイトという明るくさわやかな色を塗ったのが我妻。実に対照的な2人!

​黄色と白のシンプルな色使いを選んだ我妻。実に夏に似合いそうな雰囲気!

​ブラック・ダークブルー・ダークグリーンという、「ああ…」と納得の色使いの松葉。

​群青のユリシーズの信頼関係が試される瞬間!

 次は、選んだ色のベルトのパーツを貼り合わせる。強力な糊を塗って、手でしっかり押さえて振ったりする作業だ。丁寧に糊を塗っていく細やかな我妻の隣りで、さっと塗って一心不乱にパーツを振る松葉。

​焦らず、急いで、正確にという雰囲気の丁寧に作業する我妻。表情は真剣そのもの。

​貼り付けたベルトを一心不乱に振る松葉。なにか別の次元を見つめているような表情だが。

 ベルトのパーツができたところで、最後は靴底とベルトを固定する「つり込み」だ。足の形に添ってベルトを固定する、もっとも重要で慎重さを要する作業である。「では仲間を信じてお互いのつり込みを行うか、僕らにしてもらうかを選んでください!」と、高本社長が面白い提案をした。群青のユリシーズの絆が試される瞬間!「え?どうする?」「うーん」と相談する2人。やがて、おそるおそるという感じで「社長さんに…やってもらいます…」と松葉。横で我妻もうなづいている。そこは「お互いを信じてやってみます!」じゃないのか!だが「もうちょっと、時間が必要です」と松葉。横でうなづく我妻。そこの息は合ってるような気もするが、とにかくも間違いのない確実性を選んだ2人。それはそれで正解かもしれない。

間違いのない丁寧な「つり込み」作業をしてもらい、満足げな2人である。

 ともかくも高本社長たちに「つり込み」を行ってもらい、リゲッタカヌーは2人の足にジャストフィットした。カラーリング、フィット感ともに世界にひとつだけのサンダルが完成したのだ!

こうして見ると、松葉のカラーリングもそれほどダークではなかった!?いい感じだ!

 だが、糊が乾くまでちょっと時間がかかるとのことで、その間に協力工場をまわって実際の製造現場を見学することとなった。ベテラン職人さんたちに会いに行こう!

協力工場の職人さんたちに会おう!

 シューズミニッシュ本社を飛び出し、協力工場に向かって生野区の路地を歩く松葉、我妻、そして高本社長。工場や生野区のあれこれを説明しながら歩く。ぶらり下町散歩という雰囲気で、妙にほのぼのしている。

高本社長の案内で生野区を歩く。ブラユリシーズ的風景である。

 高本社長の案内で最初に向かったのは、皮素材を靴の形に裁断する工場。ベテラン職人の秀山さんが手馴れた手つきで機械を操り生地を裁断している。何枚も重ねた生地を一度に裁断するため、音もガシャン!とけっこう大きい。最初はびっくりした松葉と我妻だが、次々と裁断されていく様子に興味津々だ。

ほぼ半世紀のキャリアを誇る秀山さん。まさに流れるような作業。

隙間を最小限にとどめ、一枚の生地から少しでも多く裁断していく。

 少しでも生地を無駄にしないように裁断する手際のよさは、まさにこの道50年の職人さんならでは。作業の最中、何かを見つけた我妻が「可愛い…!」とつぶやいた。壁に貼られた可愛らしい赤ちゃんの写真を見つけたのだ。高本社長の「あっ!お孫さん生まれたんですね!」という言葉に相好を崩す秀山さん。ひとしきりお孫さんの話に花が咲くが、松葉と我妻もしっかり会話に加わっている。まあ、2人もじゅうぶんお孫さんの年齢なんですが。

裁断する型は、向きを変えれば左右両方に使えるという納得の構造になっているのだ。

 なんだかあったかい雰囲気のまま、パーツを貼り合わせる「貼り」および靴底を貼り付ける「圧着」の協力工場へ。こちらで出迎えてくれたのは高山さんと跡継ぎである息子さん。といっても実の親子ではなく娘さんの旦那さん、つまり義理の息子さんである。前述のように少し前には停滞していた感があった生野区の産業だが、現在は若い力が続々と入って来ているのだ。高本社長と和気藹々としている様子には「企業の社長と協力企業」というより、一緒に物を作っていく仲間という空気が強い。それは先ほどの裁断工場でも同様だ。ビジネスだけではない、生野区を盛り上げようという高本社長の思いと、それに応えて仕事に励む人たちのつながりを垣間見たような印象であった。

ベテラン職人さんによる手際のよい作業が行われている。意外と大きな圧着の音にビックリ!

​見ている間にも、次々と糊を塗っていく作業の早さはまさにベテランの技。

 工場ではベテランの職人さんたちが黙々と作業をしている。材質ごとに種類が違う糊を丁寧に素早く塗っていく様子もまた職人の技!かと思えば、つま先をあたため成型加工するトーラスターという最新鋭機器も導入されている。てきぱきとトーラスターを操る息子さんを頼もしそうに見つめる高山さん。そして、成型されたつま先のきれいさには松葉も「すごいです!」とビックリ!さらに職人さんの手で靴上部と靴底が圧着されるのを見て、「靴ってこんな風にできるんですね…」と我妻も感心しきりであった。

最新の機器「トーラスター」。工場には古き伝統と最新機器が同居しているのだ。

このような感じで、迅速に正確な形に成型されるのだ。

自分だけのリゲッタカヌーを作った証の受講証明書も!

「リゲッタカヌーを作ってみよう養成口座」受講証明書を持ってパチリ。

 協力工場の見学を終えてシューズミニッシュに戻ると、そこにはリゲッタカヌー松葉モデルと我妻モデルが完成していた。さらに高本社長から「リゲッタカヌー作ってみよう養成講座」の受講証明書が授与される。イキのいい会社は粋なことする!証明書をもらって二コニコの松葉と我妻。今日の感想を聞くと「自分だけでなく家族でもお揃いで履けるデザインなので嬉しい!いっぱい履きます!!」(松葉)「職人さんの作業が手際よくびっくりしました。リゲッタ カヌーは、デザインがめっちゃかわいいので気に入りました!!」(我妻)と嬉しそう。

 

 群青のユリシーズもお気に入りのリゲッタカヌーは、南船場と中崎町の直営店で実際に手にすることが可能!バリエーションも多彩なので、そのデザインのよさ、履き心地のよさをぜひ実際にお試しいただきたい!

​お店情報はこちら!→http://regettacanoe.com/shop 

編集/前川元

最後は高本社長と記念写真。ありがとうございました!

群青のユリシーズ

2016年2月にデビュー。田中梨瑚(たなかりこ)、松葉絢香(まつばあやか)、我妻聖夏(あづませな)による3人組アイドルユニット。群青は鮮やかな青。ユリシーズは英雄の名。胸の内から熱くなるような楽曲を武器に進んでいます!青い炎のように激しく熱く燃え尽きることなく、ファンと共に突き進みたい。グループ名はそういった意味が込められている。秋には「群青のユリシーズ1stワンマンライブ~それぞれのレゾンデートル~」を開催。

有限会社シューズミニッシュ

創業49年の靴メーカー。現在の社長は2009年に先代より経営を受け継いた二代目の高本やすお氏。「メイドイン生野」をスローガンに、近隣に点在する協力工場に呼びかけオリジナリティにあふれる商品を次々に製造・販売。2014年より販売しているサンダルブランド「リゲッタ カヌー」は、アジアを中心に30カ国で展開。通販も充実しているが、南船場と中崎町にある直営店では実際に手にとって商品を購入可能。

公式HP http://regettacanoe.com/