2015.9.14更新

猫が集まる京都の人気観光スポットで心ゆくまで撮影しよう!

孤独の猫撮り場 京都・哲学の道編

 文化系には猫好きが多いという。チャンスさえあれば猫の写真を撮りたいと思っているが、さてどこに行くのがいいものか。有名な猫スポットはちょっと遠いところが多し…。そこでおすすめしたいのが、比較的気軽に行ける、京都でも有名観光スポットでもあるあの場所だ。そう、哲学と猫の相性はバッチグーなのだ!

 大阪から京都の哲学の道へ行く場合の道程を述べる。淀屋橋から京阪電車に乗りすこぶる地味でカワイイおけいはん(2015年9月現在)に思いを馳せつつ京阪三条で下車。駅の真上にあるチェーンの古本屋に寄り道することなく地下を東に向かい京阪京津線に乗り蹴上で下車、南禅寺を横目に見つつ通りすぎ賢そうな顔がずらずら出てくる東山高校を尻目に歩き、さらになんとなく歩くと哲学の道にたどり着く。他の行き方もあるかもしれぬがそれしか知らないのでご勘弁いただきたい。道程はどうあれ、今回の目的地は哲学の道である。

 

 南禅寺方面から哲学の道に入ってすぐに、ほとんど廃墟と化した若王子という喫茶店がある。『新選組血風録』『燃えよ剣』などで土方歳三を演じた栗塚旭氏が経営していたお店だ。その喫茶店前のあたりが、常に猫が集まり好き放題に撮影も楽しめる猫撮りスポットなのである。

道の真ん中で招き猫。招かれちゃったら行くしかない。

 行ってみると、喫茶店入り口のゲート前のベンチあたりに7,8匹の猫がいた。それと、猫目当ての人たちも2,3人。なんというか、皆が同じように口元がゆるんでいるのがなんともはや。当然わが口元も緩みっぱなしである。これだけの数の、人を警戒しない猫がうようよいると、自然に頬がゆるむのもやむなしだ。

基本的に人馴れしてる猫ばかり。馴れてないのは新入りだとか

 それにしても、ここにいる猫は、みな小奇麗で、そして太い。実に太ましい。これちょっと太すぎるよね?ってヤツもいる。

ふとましくコロッコロしたやつらがゴロゴロしてる。なんとも牧歌的である

遊んでる2匹。なんの遊びかはわからぬが、夢中になってたのでかなり楽しいのだろう

 足元で箒の柄で遊んでる2匹がいた。棒を鼻のところにグリグリ当ててキャッキャニャッニャ楽しそうにしている。こちらのことなど気にすることなく遊んでいるので気がねなくシャッターを押させてもらった。カメラがカシャカシャ鳴ってても一切気にする気配がない。気にされないこと石ころ帽子をかぶってるの如きである。あまりに気にされないので、正直なところちょっと寂しい気もする。 

 

 と思ってたら、2匹は突然くるっと向こうに行ってしまった。見ればむこうのベンチでエサをあげてるご婦人がいらっしゃる。猫のみなさんは、その人のまわりに群がりニャッニャと喜んでいるのだ。道理でこっちのことなど眼中にないはずだ。正直なところうらやましい。いっそ嫉妬といってもいい。

 

 だが、様子を見ているとご婦人は普段から猫の世話をされてる方のようだ。当然だが、猫を見に来た他所の人間が餌付けをするというのは実によろしくない。むしろやってはいけないことだろう。エサを持ってきてワーワーニャーニャーとモテようなどと考えてはダメ、絶対なのだ。

 しかし猫は気ままである。自分がほしいだけのエサをもらえば、すぐに思い思いに散っていく。こちらとしては、そんな連中の近くに行ってカシャカシャ撮りまくればよい。撮影画像をチェックしたりしながら待っていると、フラフラニャーニャーとそのへんのベンチや塀の上でゴロゴロしだす猫たち。なんというか、そら丸くなるはずだ。中には、うらやましいくらいにダラけた寝方をしてるヤツもいる。

ものすごく気持ち良さそう!それにしても絶妙に器用な寝方をしている

 上のダラケにダラケた猫だが、起きた顔は妙にキリッとしていたのでちょっとイラッとする。なんだろう、普段ボケッとしているけど真剣な顔がすごくカッコイイ、と言われるイケメンみたいな感じか。すなわち我が仮想敵(というか明確に敵)であるがゆえのイラッなのか。

自分、かっこええなあ。思わずそう言いたくなる面構え。

 そんなこんなで滞在時間1時間ちょっと。今回は行く時間が遅かったので、ちょっと日が落ちだした頃に退散した。さすが哲学の道、猫をガンガン撮影できる格好の場所であった。なにしろシュレーディンガーの猫からこっち、哲学と猫は相性がいいのだ。あんまり関係ないか。

 秋ともなれば、ひとりで京都をブラブラしたくなる人も多いはず。その際には、この哲学の道の猫撮りも予定にいれてみてはいかがだろうか。難点は猫の挙動を見ているうちに時間がたつのを忘れ、他の予定に支障をきたすかもしれないことだ。

その点、ご注意いただきたい。