2019.7.25更新

「82回目の終身刑」が鋼鉄加工・製作の現場へ!

技術の力だ!「株式会社桑田金属製作所」見学記

 ガールズバンド「82回目の終身刑」が向かうは、ステンレスで電車部品からテーマパークの遊具まで多種多様な製作・加工を行うトップ企業「株式会社桑田金属製作所」! 各界から評価される技術の現場で、葉月、鈴原優美、雪の3人が見たものは!?

※大阪スポーツ連載「前川元・岡力のこれってええやろ大人の社会見学~OSK~」を当サイト用にアレンジした内容です。

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ガールズバンド「82回目の終身刑」 左から 雪、葉月、鈴原優美

巨大な鋼鉄の恐竜と対面!

  今回の見学先である株式会社桑田金属製作所で出迎えてくれたのは、桑田泰彦社長。これまでも多くのマスコミ媒体に登場してきたという名物社長である。ダンディーな社長に最初に案内されたのは作品スペース。巨大な恐竜オブジェが現れるや、82回目の終身刑メンバーのテンションがあがる!

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さっそく恐竜と対決する葉月

 「ヤバイ!かっこいいです!」とはしゃぐ葉月を筆頭に、恐竜の顔と向かい合って吠えあったり口に頭をはめたりと自由に楽しむメンバー。

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かわいく記念写真気味の鈴原!

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​そして覚悟の表情で身をまかせる雪。

 その様子をニコニコしながら眺める桑田社長。ショーン・コネリー風の優しい姿である。そんな桑田社長に、鈴原が質問した。「こんなに大きな恐竜をどうやってつくるんですか?」。良い質問が出たところで、実際のステンレスの切断作業を見させていただくことになった。作業フロアに移動すると、そこには想像以上に大きな機械が!

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​普段は見ることがない機械設備に驚きの声があがった。

 同社では昭和30年から光でステンレスを切断するレーザー加工を行っており、現在の設備は平成13年に導入されたものだという。「最大8メートルの大きさの物までカッティングできる、最新鋭の機械です」(桑田さん)。1300℃から1500℃の熱がステンレスを切断していくのを目の当たりにすると、一同から驚きの声が上がった。

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桑田社長の説明を熱心に聞くメンバー。興味津々だ。

 続いて、切断したステンレスを曲げる加工をするベンダーという機械を見させていただく。先ほどの恐竜は、これらの設備を駆使して製作されるのである。

 

 興味を隠し切れない3人が次々質問を繰り出す。「今まで製作した中で一番大きかったものは?」と質問したのは葉月。「今は取り壊された道頓堀極楽商店街の戎看板ですね。7メートル×10メートルの大きさはあった」と明快に答える桑田さん。「でっか!」と一同思わず驚愕である。

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質問にひとつひとつ丁寧に答えてくれる桑田社長。

 雪が「そんな大きいものはどうやって運搬するんですか?」と聞くと、「それはパーツ分割してトラックで運び、現場で組み立てる」という、これまた明快な回答である。

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どんな質問にもわかりやすく説明する桑田社長の話に、思わず聞きいってしまうメンバーたち。

 鈴原は「製作する上で一番大切なものは?」と質問。こちらも明快に「図面です」との答え。「図面さえあれば、大小問わずなんでも作れます。ただ、外国の図面は単位がインチで指示されることが多いので、それをセンチに戻すのが大変ですね」と言う。「いろいろな大変さがあるんですね…」と、少ししんみりセンチメンタルになる82回目の終身刑メンバーであった。

かわいい鉄のどうぶつ作りに挑戦!

 大きい物や設備を見た後は小さく可愛らしいものをということで、手のひらサイズの動物オブジエも見させてもらうことになった。大きな加工も小さく繊細な加工も、すべてできるのが桑田金属製作所のすごさだ。テーブルの上にズラッと並ぶ小さな動物たちに、「可愛い!」と歓声があがる。

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テーブルに並んだ可愛い鉄の動物たちにニコニコ。

 楽しそうな3人の姿に、桑田さんもニコニコである。「特別に何か作って行きませんか?」という提案もあり、3人は「やったー!」と子供のように大喜びだ。好きな動物を選んでつくろうということで、葉月はヤギ、鈴原はウサギ、雪はフクロウをチョイス。

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置いてあった鉄の王冠にも興味を示す葉月。よく似合っとる。

 なお、やる気まんまんの葉月だが作業開始前にごついオブジェのような指輪を外すように注意を受ける場面もあった。パフォーマンスでは狂犬と呼ばれる彼女だが、ここではいそいそと素直に外す。その可愛らしさに桑田さんはさらにニコニコである。

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難しい部分を社長に任せてしまうという力技を見せた鈴原。

 いざ作業に入ると、力をいれつつも繊細に扱う必要があるなど意外と難しく戸惑うことも。特に鈴原は「むずかしいです~」と困り顔だったが、ほとんどの作業を桑田さんに頼るという力技で乗り切った。「社長さんすごい!すごいです!」とはしゃぐ鈴原。工作力より愛嬌がものをいった場面であったた。

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ちゃっちゃと作業を進めていく葉月。けっこう器用!

 対して、図工好きと称する葉月は「めっちゃ楽しい!」といいつつテキパキと作業している。なかなかの手際のよさだ。

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迷うこよなく完成させた雪、余裕の表情だ。

 雪にいたっては「こういうの得意なんですよ」と言ったきり、寡黙に手を動かしあっという間に完成させていた

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図工の実習のようで、みんな楽しそう!

 作業の様子は三者三様であるが、 完成した動物を手に見せた笑顔はアニマルとともにすこぶる輝いていた!

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起用に作り上げたヤギを手に満足げな葉月。

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ウサギを手に「やりとげました!」という顔でニッコリの鈴原。

 3人が作ったアニマルはこちら!

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葉月が作った「​ヤギ」

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鈴原優美が社長の手も借りつつ作った「ウサギ」

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雪がスムーズに作り上げた「フクロウ」

 嬉しそうな82回目の終身刑メンバーに、「短い時間でしたが、“ものづくり”を若い世代に知ってもらえて嬉しかった」と桑田さんの言葉が送られた。さらに「職人を結婚相手に選ぶと食べるのに困らない」という人生のアドバイスが贈られると、それに反応した葉月から「社長さんは結婚をしているのですか?」という質問が!それに対し「孫が7人おります」と丁重に答える桑田さん。まさに大人物の風格であった。

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さまざまなものを生み出す広い作業フロアでの1枚!

 最後に、金属製作所という普段は見ることができない現場に触れた3人に感想を聞いてみた。「スプーンやフォークなどステンレスは身近にあるけど、思った以上に硬い事がよくわかりました!」(葉月)。 「自分で作る楽しみを経験しました。普段できない貴重な経験をする事ができました」(雪)。そして、「自分では全く作りませんでしたが勉強になりました!」と、キラキラのウサギを手にドヤ顔の鈴原であった

株式会社桑田金属製作所

(大阪市東成区深江南2-2-3)

昭和7年創業。硬くて錆びない材質「ステンレス」を用いて電車部品からテーマパークの遊具まで多種多様な加工を行うトップ企業。パイプ状のステンレスを自由に切断できる技術をアピールするため動物をモチーフにしたオブジェを制作したところ多くのマスコミから注目を集める。現在は、干支をはじめとする20種類以上のレパートリーがある。その技術はあの池田満寿夫からも高い評価を受けた。

82回目の終身刑(82かいめのしゅうしんけい)

2017年8月2日結成、関西を拠点に活動する牢獄発囚人をコンセプトにしたガールズバンド。昨年のツアーでは、東名阪に加え台湾でもライブを成功させている。今回はボーカルのHAZUKI、マニピュレーター鈴原優美、ドラムの雪が参加。

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