2016.1.22更新

2016.1.9 at ESAKA MUSE

Kiss Bee WEST 1stワンマンライブレポート

 2016年1月9日。Kiss Bee WESTの1stワンマンライブがライブハウスESAKA MUSEで開催された。この日のためにメンバー、スタッフ共に走り続けてきたという大きな目標であり、同時に新しいスタートラインとなるであろうワンマンライブ。307人もの観客が集まったその模様をレポートしよう。

会場に集まった307人の観客を前に、Kiss Bee WESTの5人が躍動!

 ESAKA MUSE入り口には、今回のライブの告知ポスターが貼られていた。そこには「Kiss Bee WEST」の5人のメンバーがおすましした感じで写っている。前列の椅子中央にはリーダーの〝ちゆう〟こと稗田智優(ひえだ・ちひろ)、その左に〝つむつむ〟西岡紬来(にしおか・つむぎ)、右には〝はなすけ〟平山花菜(ひらやま・はな)が座る。そして後列に立つのは。〝ちなつ〟高辻千夏(たかつじ・ちなつ)と〝ありりん〟森下ありさ(もりした・ありさ)。誰もが優しく静かに微笑んでいる。だが、おだやかな雰囲気のその写真には、こんなメッセージが添えられていた。 「うちらが駆け抜けてきたこの一年…お遊びちゃうで。本気やで。」。 攻撃的とも、挑戦的ともいえるメッセージが否が応でも期待を煽る。その〝本気〟は、ステージ上で証明されることとなる。この日、307人もの観客が彼女たちの〝本気〟を目撃することとなるのだ。

スタート曲は『泥だらけの花』

  ステージ前に下りてきたスクリーンにオープニング動画が流れ、メンバーがひとりひとりが笑顔で登場する。それはまるでカウントダウンのようであり、観ている側の気持ちも身体も思わず前のめりになってしまう。その期待値がマックスまで高まったと思えた時…ステージ上にKiss Bee WESTの5人が現れた!スタート曲は『泥だらけの花』だ。「HeyHey!HeyHeyHey!」。会場中が大歓声に包まれる。ペンライトが激しく振られる。夢を追う強い気持ち、弱い気持ち、がむしゃらな気持ちがこめられた歌が響き渡る。一発目からテンションは最高潮だ!

 

ハイテンションのまま、2曲目は『カラフルmelody』、そして3曲目の『透明な恋の歌』へと続く。『透明な恋の歌』…アップテンポなメロディーで、どこか切なくなるよう歌詞は心に沁みるものがある。テンションのままノッてもいいし、静かに聴いてもいい。それを満面の笑みで歌う5人の姿が、ひたすらキラキラと輝いて、まぶしい。

最初からいきなりクライマックスのような、元気でがむしゃらなパフォーマンス!

MCもテンションはそのままで!

それぞれが元気に自己紹介。目の前には、彼女たちだけのために集まった307人の笑顔が。

  3曲をこなした時点で、会場はすっかり暖まっていた。だが落ち着け。少しクールになろう。先はまだまだ長い。ここで最初のMCが入る。メンバーそれぞれの自己紹介タイムだ。「今日は私たちだけでなく、皆さんも忘れられない1日にしてください!」。リーダーである稗田が声をあげる。「当然だ!」。そう答えるかのような歓声が応える。各メンバーのMCの間も、観客のボルテージは下がらない。クールダウンどころではない。スタートの勢いもそのまま、『走れ青春の風』『さくら色のオレンジ』の2曲へ突入。その本気を全身で表すかのような5人のパフォーマンスは、観客の心をガッチリとつかんでいた。

全身に歓声を浴び、パフォーマンスはさらにキレを増していく。

新メンバー最終候補がずらり並び…

  ここでメンバーはいったん去り、代わって運営スタッフがステージ上にあがる。自己紹介等のMCが入る。その横にずらりと並ぶのは、新メンバーオーディションの最終候補者たちだ。ひとりひとりの紹介と、それぞれ最後の自己PRが行なわれる。そのひとつひとつに歓声があがる。会場内がゆったりと和んだひと時だった。こんなに大勢の人間の注目を浴びるのは初めての子がほとんどなのであろう。候補者の凄まじい緊張も伝わってくる。だが、その中でも「とんでもない変顔」を披露するなど強心臓の候補者もいた。この時点では誰が、何名が加入するのかは決定されていなかったが、その押し出しっぷりはいかにも心強い。新加入メンバー発表に向けて期待が高まる。

 

 以下、余談。ここで印象的だったのはファンからの運営スタッフの認知度だ。ステージ上に上がるスタッフに、親しげな歓声がいくつも上がったのだ。大きな会場がアットホームな空気に一変した感もあり、普段の公演の雰囲気のよさが想像できるような瞬間だった。

個人ユニットでみせたそれぞれの輝き

 そしてさらにパフォーマンスが続く。白いワンピースに身を包んだ稗田と高辻による『純白のストライド』。まさにアイドル!というべきパフォーマンスで、可愛く情熱的に会場を湧かせる。続いては平山のダンスソロ。ひとりだと広すぎるはずのステージを狭いと感じさせるほどの、ダイナミックなダンスで会場の視線をクギヅケに!アクロバティックな動きはもちろんのこと、その天真爛漫な笑顔が素晴らしい。

稗田(ツーショット左)と高辻の可憐さ、平山の満開の笑顔にときめく。

昨年末に「Kiss Bee 」兼任解除および「Kiss Bee WEST」専任となることが発表がされた2人。大きな変化を経ての1stワンマンライブには、それぞれ期するものがあっただろう。

 平山の後は再び稗田と高辻が登場し、しっとりと歌い上げるナンバー『ずっと…』を披露。この曲は2人による作詞で、今回のライブが初披露とのこと。10代の女の子の心情がこもったリアルな楽曲で、歌う2人もかなり気持ちが入っているようだ。

 

 しっとりとしたいい雰囲気のまま、他のメンバーも登場しMCへ。そこで突然スクリーンが下りてきた。映し出される「重大発表!」の文字。「なに?なに?」と、会場のみならずメンバーまでもざわめく。満を持して発表されたのは、「2016年3月末、東京にてワンマンライブ開催決定」のお知らせだった。おおおお!と大歓声が上がる。東京拠点の「Kiss Bee」の派生ユニットだった「Kiss Bee WEST」だけに関東にもファンが多く、今回のワンマンライブにも遠征組が多く参加していたらしい。それを思えば、東京でのワンマンライブ開催は実にニーズに沿った展開だ。「大阪の人は、東京で待ってるで~!(笑)」。メンバーの声が響く。会場中がどっと沸く。すごくいい、すごくいい雰囲気だ!

いよいよ新メンバー発表!そしてラップでメンバー紹介

 ここで再びメンバーが下がり、運営スタッフと新メンバー最終候補者がステージ上にならぶ。いよいよ新メンバー加入者が発表されるのだ。現メンバーが熱いパフォーマンスを繰り広げていた裏では、それに劣らず熱く真摯な審査が行なわれていたのだろう。緊張の瞬間だ。

 

 ついに発表される「Kiss bee WEST」新加入メンバー。挙げられた名前は、16歳の「前川楓葉(まえかわ・かえで)」と14歳の「小山涼香(こやま・すずか)」の2名!会場からは割れんばかりの拍手が響く。

新メンバーとして合格した、前川楓葉(左)と小山涼香。

 驚きと緊張でとまどう2人。その反応、実に初々しくて可愛い。会場の誰もが優しく見守る中、一生懸命挨拶をする2人に暖かい拍手が送られた。「Kiss Bee WEST」は、今後はこの2人を加えて7名で活動することになる。これはもう、さらなるパフォーマンスの発展に期待せざるをえない。

 

  新メンバー発表のテンションのまま、入れ替わるように新衣装の5人が登場。キュートなロックテイストという感じで、スカートが各メンバーのカラーになっているのが非常にかわいい。ここからはひとりづつ入れ替わりで他のメンバーをラップで紹介していくコーナーで、次々と個性的なパフォーマンスが披露されていく。ラップというパフォーマンスを通しているのに、なぜかメンバーの〝素〟の面白さがにじみ出るという楽しい時間だ。

ラップ、あるいはラップ調、もしくはの、ようなもの的なノリの楽しい紹介コーナー。楽しんでいる雰囲気いっぱいで、観ていて思わず笑みがこぼれてしまう。

 このステージの直前に〝プチワンマン〟としてパフォーマンスを行なった「FUNNY BUNNY」もサポートで登場し、会場はおおいに沸いた。

心にガツンとくる怒涛のメドレー

 ここから、5人によるさらに熱く気合の入ったパフォーマンスが怒涛のように始まる。『嘘』『また唇を潤すものが消えた』『ママの人形』と息つくまもなく繰り出されるハイテンションなナンバー!パワフルな歌とダンスを、いよいよ冴えわたるライティングワークが彩る

観るものの心も身体も熱くするパフォーマンスを灼熱のような照明が彩る!

 それにしても、これほどハイテンションでロックテイストな曲を歌いながらも、彼女たちの歌声はすーっと心の中に入ってくる。身体でノルだけではなく、心でもしっかり感じることができるような気がする。もちろんメンバーがしっかりと気持ちをこめて歌っているということもあるだろうが、歌詞の力もまた大なのではないかと思う。勢いや雰囲気を強めるはずの英語のフレーズなどは控えめで、ほぼ全編しっかりとした日本語で構成されている曲が多いのだ。どの曲においても、ノリのいい「いい感じのフレーズ」を断片的に連発するのでなく、しっかりとした物語のある詩が展開されている。だからこそメンバーもそれぞれが詩の世界に共感し、ひいては気持ちを込めて観客に聴かせることができるのではないか。5人の歌声の勢いに身を任せつつ、そんな印象を抱かずにいられなかった。

 

 つまりひと言で言うと「いい曲をしっかり聴かせるなあ」という、いたってシンプルな話だ。だったらそう言えという話だが、ついいろいろ言いたくなる魅力があるのだと思っていただけると幸いだ。

みんなが全力なら足並みは自然にそろう!

 なお『ママの人形』の後のMCではラップや新衣装に関して盛り上がったのだが、その会話の中で森下がぬいぐるみにラップ用カンニングペーパーを仕込んでいたことが発覚!慌てる森下の姿に、会場は暖かい爆笑に包まれた。

 

 ほっこりしつつもMC前の勢いのまま、『花火の音』へ。全力で歌い踊る「Kiss Bee WEST」と、同じく全力で声援を送る観客の気持ちが、足並みがひとつに揃う。「心に響くなにか」は、会場中のすべての人に届いていたはずだ。すさまじい一体感に包まれたところで、稗田が作詞したという『全力でいま』が初披露された。稗田の想いが込められた曲を、全員が全力で歌いきる!

クライマックスに向けて5人の動きはさらに激しく、会場の熱気はひたすらヒートアップ!

そして〝本気〟はまだまだ続く

 ここでまたスクリーンが下りてきた。そこにマネージャーからの各メンバーへのメッセージが映し出される。再びのサプライズ動画だ。観客はもちろんメンバーからも思わず笑みがこぼれる。だが、今までの道のりを優しくねぎらい、そして叱咤激励する内容に至ると表情が変わった。真剣にスクリーンを見つめる者。思わず涙ぐむ者。思い思いにメッセージに目をこらすメンバーたち。やがて8月に2ndワンマンライブ決定との発表がされると、会場はこの日何度目かの大歓声に包まれた。感極まったように、5人の瞳から涙があふれる。彼女たちの〝本気〟は、まだまだ道の途中のようだ。

 

 2ndワンマン発表の歓声も収まらぬまま、ライブはいよいよラスト2曲へと突入する。『道しるべは青』、そして『約束のうた』だ。

  最後の2曲を、彼女たちは万感の想いを込めて歌い上げた。

 

 約2時間16曲におよんだ「Kiss Bee WEST」1stワンマンライブ。この日、彼女たちが見せた〝本気〟の意味はすべての観客の胸に刻まれたはずだ。その想いは3月の東京ワンマンライブや8月の2ndワンマンライブ、そしてそのずっと先へと続いてゆくだろう。5人から7人となった「Kiss Bee WEST」がこれからどのように進化し、どんな〝本気〟を見せてくれるのか…楽しみでならない!

「Kiss Bee WESTでよかった」。そんな稗田の言葉に、観客はこう思ったはず。「Kiss Bee WESTのファンでよかった!」と。

 ≪Kiss Bee WEST 1stワンマンライブ at ESAKA MUSE セットリスト

 

M1.泥だらけの花

M2.カラフルメロディー

M3.透明な恋の歌

M4.走れ青春の風

M5.さくら色のオレンジ

M6.純白のストライド(稗田智優・高辻千夏)

M7.<ダンスパフォーマンス>(平山花菜)

M8.ずっと・・・(稗田智優・高辻千夏)

M9.<メンバー紹介RAP>

M10.嘘

M11.また唇を潤すものが消えた

M12.ママのお人形

M13.花火の音

M14.全力でいま

M15.道しるべは青

M16.約束のうた 

「Kiss Bee」オフィシャルサイト

 URL: http://kissbee.net/

「Kiss Bee WEST」オフィシャルTwitter

 アカウント: @KissBeeWEST