2017.1.14更新
2016.12.25 at ESAKA MUSE
Kiss Bee WEST 3rdワンマンライブレポート
2017年12月25日に行われたKiss Bee WEST3rdワンマンライブ。ほぼMCなし、2時間歌いっぱなし踊りっぱなしのパフォーマンスは、クリスマスの夜を飾るにふさわしい盛り上がりを見せた!
10人体制となって初めてのワンマンライブを迎えたKiss Bee WEST。
約1年前の1stワンマンライブでは5人だったKiss Bee WESTだが、今回の3rdワンマンライブでステージに上がったのは10人。1年の間にグループとして大きく発展した感があるが、それはこの日のパフォーマンスにも如実に現れていた。2時間におよぶライブはほぼMCなし。ノンストップで歌い踊るパフォーマンスの勢いに、Kiss Bee WESTの成長度合いと今後へのさらなる期待を感じた観客は多いのではないだろうか。まさに最初から最後までクライマックスともいえる勢いの3rdワンマンライブは、『頬で探すあなたの温度』で幕を開けた!
10人がズラリとならぶステージは壮観!
ステージ奥には巨大なアー写フラッグが貼られ、その前にメンバー10人がズラッと並ぶ。時に集まり、時に広がり歌い踊る様子はまさに壮観だ。可愛さと上品さが感じられる衣装をゆるやかに翻しつつバラード曲を歌う10人。続く『寒いのにも少し慣れてきたから』も、穏やかに踊りつつ聞かせるバラード。しっとりとした導入で、メンバーの動きには優雅な雰囲気すら漂っている。
優雅に、力強く踊る10人。客席のテンションがいやがおうにも高まる!
もはや風格すら漂うリーダー稗田智優。開演前は、緊張する4.5期生を気遣う場面も。
ゆったりと始まったライブだが、むしろそれは嵐の前の静けさ。ある意味で、テンションを爆発させるカウントダウンのようなものだ。しっとりとした2曲を歌いきると、4.5期生の平衿華、石橋茄奈 、清水真海が退いた。ステージに残ったのは稗田智優を中心に、高辻千夏、西岡紬来、平山花菜、森下ありさ、山本杏奈、小山涼香の7人。一瞬の静寂の後、たまりにたまったエネルギーが一気に爆発するように大音量のイントロが始まった。鮮やかに照らすスポットライトが、7人のメンバーを赤く染める!
『ピエロ』から始まる怒涛のハイテンション!
真っ赤に染まったステージで激しく舞う7人。その目の前には色とりどりのペンライト!
先ほどまでのしっとりした雰囲気を打ち破るように、会場内のテンションが一気に爆発した。激しいコールと共にペンライトが振られる。その歓声を前に、華麗なステップで躍動する7人!
ためきったエネルギーを爆発させるようなパフォーマンスがESAKA MUSEを揺さぶる!
リーダー 稗田智優(ひえだちひろ) ニックネーム〝ちゆう〟 1999年6月8日生
高辻千夏(たかつじちなつ) ニックネーム〝ちなつ〟 2000年8月21日生
さらに、『黒いジャム』、『嘘』、『ママのお人形』とひたすらハイテンションな曲が続く。その軽やかな動きに、長めのスカートがはためく。上品でありながら激しいダンスにも映える衣装は秋から採用されたもので、完成度がかなり高い。Kiss BeeWESTのイメージ、ファンがグループに求めるイメージにぴったと合致するデザインの衣装は、このライブでは最後まで着替え無しで活躍することになる。
西岡紬来(にしおかつむぎ) ニックネーム〝つむつむ〟 2000年7月12日生
平山花菜(ひらやまはな) ニックネーム〝はなすけ〟 1998年2月14日生
森下ありさ(もりしたありさ) ニックネーム〝ありりん〟 1998年2月4日生
パフォーマンスの勢いを加速するように照明も次々と色を変え、ステージを彩っていく。2016年1月9日の1stワンマンライブ会場でもあったESAKA MUSEだが、前述のようにその時のメンバーは5人。同日に小山涼香のオーディション合格が発表され、3月に山本杏奈がKiss Beeから移籍することで現在の7人になった。1年前と同じ場所、同じライトに照らされているKiSS Bee WESTだが、その輝きは格段に大きくなっている。
山本杏奈(やまもとあんな) ニックネーム〝あんな〟 2000年7月21日生
小山涼香(こやますずか) ニックネーム〝すず〟 2001年7月16日生
そして、7月に開催の2ndワンマンライブで加入したのが4.5期生の3人。『ママのお人形』の次に始まったのは、彼女たち3人によるパフォーマンスだった。
4.5期生が全力で、いま!
夏の2ndワンマンでオーディション合格が発表され、Kiss Bee WEST4.5期生として活動している平衿華、石橋茄奈、清水真海の3人。さきほどまでとはがらりと変わった、ふわりとした衣装での登場となった。披露したのは『走れ青春の風』、『全ての答えを持った人』、『全力でいま』の3曲。そのパフォーマンスレベルはまだまだ発展途中だが、それだけに応援し甲斐がある。むしろ、積極的に応援していきたい。そう思わせる初々しさと一生懸命さ、可愛さに満ちていた。
ふわりとした可愛い衣装に身を包み、全力のパフォーマンスをみせた4.5期生。
平衿華(たいらえりか) 1996年12月30日生
清水真海(しみずまなみ) 2001年10月30日生
開演前、控え室では相当に緊張した様子をみせていた4.5期生。彼女たちにアドバイスしたり緊張を和らげてあげたりしていたのが、他の正規メンバーたちだ。その甲斐あってか本番でのパフォーマンスは初々しくも堂々とした内容で、会場をおおいに盛り上げた。加入してから半年足らずの4.5期生の成長と、Kiss Bee WESTのチームワークのよさが垣間見られた素晴らしいひと時だった。
恒例のサプライズ発表も
10人で歌う『透明な恋の歌』は圧巻!
4.5期生のパフォーマンスが終わるのと入れ替えに、聞き覚えのあるイントロが流れてきた。『透明な恋の歌』だ。7人のメンバーも登場し会場がさらに沸きあがる。さらに途中から7人になりつつ『ただ、それだけのこと』、『Just Sing!!』、『君の映る景色』を続けて披露!
ライブも中盤に差し掛かるが、ステージの勢いは増すばかりだ!
そして〝この日ならでは〟の『サンタと王子様』の後は、ワンマンライブ恒例のサプライズ発表!スクリーンが下り、メンバーが舞台袖にはける。メンバーも知らされていないサプライズの内容は、以下のとおり!
「小山涼香、正規メンバーに昇格」
「am HALL定期公演開催」
「東京定期公演開催」
「全国ツアー開催決定」
いずれもビッグニュースだが、中でもひときわ大きな歓声が沸いたのは「小山涼香、正規昇格」のアナウンス。1年前にオーディションに受かったESAKA MUSEでの正規昇格発表に、本人も思わず涙!
正規昇格のアナウンスに思わずうれし泣きの小山涼香。
小山この1年間での成長ぶりは素晴らしく、正規昇格には会場の誰もが納得のことだろう。観客から湧き上がる暖かい拍手にメンバーも思わずもらい泣き。今後はKiss Bee WEST正規メンバーとして、さらなる活躍に期待したいところだ。
オーディション合格発表があった同じ場所で、堂々のアイドルぶりを見せつける!
さらに東京定期公演、全国ツアーに大阪am HALLでの定期公演と、しっかりと地元で活動しつつ全国的に活動の幅を広げていく展開にはテンションが上がらざるをえない。
会場一体となってのクライマックスへ!
充実のサプライズ発表で大盛り上がりのESAKA MUSE。その勢いのまま、小山涼香をフロントに押し出した『花火の音』からの怒涛のメドレー!
『花火の音』では、小山がフロントで堂々のパフォーマンス!
「全力で走れば足並みは揃う!」。そう言わんばかりに、全力で息のあった動きを見せる7人。そこに、クライマックスへ向かうべく4.5期生の3人が加わる。ここから『カラフルメロディー』、『さくら色のオレンジ』、『放課後の夕暮れ』、そして『泥だらけの花』とノンストップでひた走る!
『泥だらけの花』では、ラストに向けてメンバーが観客を煽る場面も。だが、そんなことをされるまでもない。2時間におよんだライブの終焉に向けて、ステージ上のメンバーと観客のテンションはもはや一体である。メンバーのコールに対し、その数倍も激しいレスポンスが突き上げた拳とともに返される!
「がむしゃらに、今こそ!」。Kiss Bee WESTの叫びと一体となるESAKA MUSE。
そしてフィナーレへ。ここが、『僕たちの場所』
渾身の力をこめて歌いきったKiss Bee WEST。ステージを後にした彼女たちを呼び戻したのは、割れんばかりのアンコール。男性の野太い声が、Kiss Bee WESTならではの多くの女性ファンの声がESAKA MUSEを震わせる。舞い戻った彼女たちが歌うのは『RESET』!
「いつかまた同じ場所で笑いあうことができる」。『RESET』の歌詞のように、1年前は5人でライブを開催した同じ場所に笑顔で戻ってきたKiss Bee WEST。しかも今は10人。同じステージも、少し狭く感じただろうか。見える景色は少し違うのだろうか。
そして最後の最後に歌うのは『僕たちの場所』。ファン投票により3rdシングルとして選ばれた、この日の最後を飾るにふさわしい曲である。
「たくさん遠回りしました!悩んだこともありました!だけど、もう迷うことはありません!私たちにとっても、ファンの皆さんにとっても、ここが〝僕たちの場所〟です!」。稗田が叫ぶ。それに応えるようにメンバーとファンが一体となってひとつの歌を口ずさむ。
「ありがとうじゃ足りないから この先もずっと
つまづいたらまた笑って 手を差し伸べるよ
もう迷わない 僕たちの場所」
Kiss Bee WEST 3rdワンマンライブは、こうして幕を閉じた。それはクリスマスの夜にふさわしい、激しくも優しい〝僕たちの場所〟となったに違いない。
≪Kiss Bee WEST 3rdワンマンライブ at ESAKA MUSE セットリスト
M1.頬で探すあなたの温度
M2.寒いのにも少し慣れてきたから
M3.ピエロ
M4.黒いジャム
M5.嘘
M6.ママのお人形
M7.走れ青春の風
M8.全ての答えを持った人
M9.全力でいま
M10.透明な恋の歌
M11.ただ、それだけのこと
M12.Just Sing!!
M13.君の映る景色
M14.サンタと王子様
M15.花火の音
M16.カラフルメロディー
M17.さくら色のオレンジ
M18.放課後の夕暮れ
M19.泥だらけの花
<アンコール>
M20.RESET
M21.僕たちの場所