2018.5.14更新

華道家矢田青幸先生の指導で才能開花!?

自由すぎるサクハナ流”いけばな”を見よ!

 華やかなアイドルがお花に囲まれたらさらにかわいく華やかになるに違いない!ということで、今回は「サクヤコノハナ」メンバーが華道に挑戦! 「草月流」矢田青幸先生の指導のもと、初めての“いけばな”に挑んだわけですが……!

※大阪スポーツ連載「OSK 大人の社会見学」をサイト用にアレンジした内容です。

左からサクヤコノハナ宮口愛絵里、辰野梨沙、瀬山まどか。指導は矢田青幸先生

​フラワーヘアアレンジで“いけばな”体験気合十分!

 今回のテーマは“花”! 花にちなんだグループ名をもつ「サクヤコノハナ」メンバーに華道を体験してもらおう企画だ。参加するメンバーは辰野梨沙、瀬山まどか、宮口愛絵里の3人。指導してくれるのは華道教室を主宰する矢田青幸先生だ。その流派は「草月流」。 個性を尊重し、「型」にとらわれることなく自由な表現を楽しむことが特徴で、花だけでなくセロファンやワイヤー、 縄なども使用する。その人の個性を映し出すという“いけばな”に、サクヤコノハナの3人が挑む!

 実際に“いけばな”を始める前に、まずは花を使ったヘアアレンジをしてもらうことになった。ヘアメイクのベースを担当するのは、自らのサロンを経営するほか専門学校でも指導を努める中山小百合さんだ。その繊細な技術でしっかりとベースができたところで、矢田先生によるヘアアレンジが始まった。

​フラワーヘアアレンジメントに緊張気味(?)の瀬山

​矢田先生の素早い作業でみるみる頭上が華やかになっていく

 それぞれの髪、頭の形状を踏まえた作業により、3人の頭がみるみる華やかになっていく。鏡を見た辰野は思わずポカン。瀬山は「すごーい アートだ!」とテンション高く、宮口は何度も鏡を 見ては無言でニヤリとしている。完成したへアレンジはこちら!

​さらに華やかになった3人!

ショートカットの辰野には、シンプルにひときわ明るい花が添えられた

​まるで王冠をかぶったようなゴージャスな雰囲気の宮口

瀬山の頭上に空間を巧みに使ったアートな世界が現出!

見た目もさらに華やかになったところで、いよいよ「いけばな」に挑戦だ!

いけばなの基本は真、副、控!

矢田先生の教えのもと、いよいよ初めての“いけばな”に挑戦! 

それぞれの前に用意されたのは花器(かき)と剣山。さらに今回使う花であるグラジオラス、ガーベラ、レザーファンの3種だ。いけばなは高さ、幅、奥行きで成り立つが、それを表現する基本構成として、真(しん)、 副(そえ)、 控(ひかえ)という主役ともいうべき3本の花をいけることから始める。それぞれは花器に応じて長さが決まっているので、まずは指定の長さにカット。

​それぞれに真剣な表情で作業を始めた3人だが……

「副は真の3/4 の長さで、切り口を斜めにね!」 という矢田先生の声に「よんぶんのさん…よんぶんのさん…」と目測する辰野。真剣なあまり目は寄り、口が開いてしまっている。瀬山も同様に慎重に進めているが 、宮口は迷うことなくザクザク切っている。 カットがすむと、真となる花からいける。お花の顔(咲いている方向)を自分に向けて15度傾けます」( 矢田先生)。「 これくらいですよね!」 と、慎重に角度をつけた3人だが…。「う~ん、向き が全員逆!」と矢田先生。えーっ と驚き、慌てて直すのであった。

​すべての動きに自信ありげな宮口。なにかにつけて迷いがない

真の次は、副。こちらは中心から左に45度の角度で傾ける。 「まっすぐ挿し、それから倒す感じ で」という矢田先生のアドバイスに忠実に、今回は3人ともスムーズに成功!

​それぞれ集中力を発揮して“いけばな”の基本でる真、副、控をクリア!

最後は一番短い控だ 。角度は微妙なさじ加減が要求される75度!「ここに使うお花は茎が弱いから、折れないように気 をつけて」という矢田先生の言葉もあり、慎重に作業を進める。さすがの集中力を発揮し、なんとかみんな無事に真、副、控 をいけることができた。ここに従枝(じゅうし)を加え、自分の“いけばな”を作り上げるのだ。

自由すぎる感性!サクハナ流いけばなに矢田先生も爆笑!

真剣ながらも楽しい作業。それぞれ、自分の自由な感性でいけていく!

「ここからはみなさんの自由な感性で従枝をいけてください!」 と矢田先生。 「どうやっても自由 なんですか? 」と質問する辰野に「自由!でも主役である真、副、控より目立っちゃダメ。従枝は 脇役ですよ、というのがわかるように。でしゃばっちゃダメ !」と明快に答えてくれる。続けて言った 「でしゃばると、アイドルのセンター争いもややこしくなるんでしょう?」 には辰野、瀬山、宮口も爆笑である。

矢田先生の言葉をしっかり聞く辰野。素直で真面目な性格が見える!

自由な表現ということで、アドバイスを真剣に聞きつつも「おもしろーい!」 とそれぞれに楽しんでいる3人。「何を入れたらいいのか、逆に外したほうがいいのか…。足し算引き算をしていく感じですね」( 矢田先生)。辰野は先生のアドバイスに忠実に手を動かし、瀬山は花をひたすら見つめている。その 脳内は凄まじいスピードで回転しているのであろうか。

​瀬山の脳内では自分の“いけばな”構想が出来上がりつつあるようだ

相変わらず迷うことなく手を動かす宮口。すべての動きに自信があふれている

そして宮口は、一切の迷いなく手を動かし ている。その手元を見てみると……? 矢田先生、剣山に挿さないっていうのもありなんですか?「え?挿しますけど…」と振り向いた矢田先生、宮口の手元を見て思わず爆笑! 宮口は、花を剣山に挿さずに草舟のように浮かべていたのだ。

無意識のうちに“浮き花”を取り入れていた宮口! 

矢田先生は「面白い!」と笑顔でOKを出した。「実際“浮き花”っていうのもあるからね」 とフォローする矢田先生に、「そういうイメージです!」 と笑顔で答える宮口。矢田先生は「そういうイメージやったん(笑)でも体験レッスンでこんなんする人、初めて見たわ~」と、ある意味感心している。宮口、大物か。

「そのイメージです!」という自信あふれる宮口の笑顔に矢田先生も感心そして爆笑!

そんなこんなしてるうちに、それぞれの作品が完成! まずは辰野の作品を見てみよう。作品のコンセプトも一緒にどうぞ!

「自然のなりたちを表現しました。花の活き活きした表情を見てください!」と、かなり優等生的なコンセプトの辰野。矢田先生が、「そのコンセプトならこうしたら」、という的確な批評をしつつ実際に手を加えてくれた。なるほど~、とみんなおおいに納得!

瀬山は「4人組アイドルユニットを 表現してます。この中に一人だけ仲間はずれがいますが、誰かはノーコメント!もちろん、センタ ーは私です!!」と、可愛いんだか黒いんだかわからないコンセプトを披露。そこには「仲間はずれはかわいそうだから、入れてあげよう」と、優しい手直しが入った。

そして宮口。葉がスクリュー状にねじれていたり、“浮き花”の手法を取り入れたり(後付け疑惑あり)、まさに自由な発想でつくられたいけばなだ。「基本花型ではこういういけかたはしないんですけど…面白いです!個人的には 好き」と、矢田先生も褒めてくれている。宮口、まんざらでもない表情である。

​見事にスクリュー状!自由すぎる発想に矢田先生も思わず拍手!

 「初めてで難しかったけど、すごく楽しいです!」 と盛り上がる辰野、瀬山、宮口に、「いけばな に優劣はありません。まずは楽しむ事!そして大事なのは基本を忠実に守り、自分に落とし込ん でから型を破る事。たぶんアイドルも根底は同じなんじゃないかな。これからも“粋”を学んでくださ い!」という言葉が矢田先生から送られた。「がんばります!」 と笑顔の3人。辰野と宮口は6月で卒業することが発表されたが、みんなそれぞれアイドルとして、女性として人間として“粋”で素敵な存在になっていくはず。それぞれの道で粋に自由に咲き誇ってください!

​編集/前川元

後ろはヘアメイクの中山小百合先生(左)、そして矢田青幸先生。

矢田青幸さん(矢田青幸華道教室主宰)

美術教室の黄色い筆洗に生けられた紫陽花に感動したことを機に生け花に興味を持ち、三大流派のひとつである草月流いけばなを学ぶ。現在は教室での指導・創作以外にもホテルや 料亭への会場ディスプレイ、ファッションショーでのヘアアレンジやライブいけばな等幅広く活動し ている。

「サクヤコノハナ」

百人一首などで難波津の歌に出てくる〝大阪の春に咲き誇る花〟に由来するグループ名を持つ「サクヤコノハナ」。メンバーは今回の記事に登場する辰野梨沙、瀬山まどか、宮口愛絵里をはじめ、渡辺葉月、阪上彩香・晴香の双子姉妹、嶋田のあ、難波みのりの8人。2017年春デビューという新しいグループだが可愛く華やかなルックスとライブパフォーマンスが好評で人気上昇中。