2018.6.22更新

懐かしくも新しい銭湯「千鳥温泉」の魅力を堪能!

匿名ミラージュが昼下がりの銭湯で極楽体験!

 健康ランドや温泉などは多かれど、最近めっきり行く機会が減ったのが昔ながらの銭湯。しかしまだまだ、いや今だからこそ、若い年齢層にもその楽しさを味わっていただきたいもの。ということで、今回は「匿名ミラージュ」の4人が銭湯の楽しさを初体験!

※大阪スポーツ連載「OSK 大人の社会見学」をサイト用にアレンジした内容です。

「匿名ミラージュ」メンバー。左から ゆうちゃん お嬢。 水果 こゆたん

匿名ミラージュがやってくる!​ゆぅゆぅゆぅ!

 今回はセルフプロデュースアイドル「匿名ミラージュ」が昔ながらの銭湯を体験! まずはお嬢。、ゆうちゃん、こゆたん、水果のメンバー4人に、健康ランドではない“昔ながらの銭湯“に行ったことはあるかと質問してみた。みんながほとんど行ったことがないと言う中、水果は「めっちゃ好きです!一人暮らしだからしょっちゅう行きます!」と満面の笑顔である。三畳一間の小さな下宿に住んでいるのかもしれない。

阪神千鳥駅から歩いて6分!ここが「千鳥温泉」だ!

 やってきたのは此花区の「「千鳥温泉」。“ゆ”と描かれた暖簾をくぐり、まずは下駄箱に靴を入れる。それぞれ好きな番号を選んで靴をいれるのもお約束である。ちなみに、こちらの下駄箱は銭湯業界では有名な鶴亀温水器工業株式会社の製品だ。さて選んだ下駄箱の札を見ると、お嬢。は1、ゆうちゃんは25、水果は26、こゆたんは60。それぞれの理由も聞いてみた。「私がナンバーワン!」(お嬢。)、「小学校時代の出席番号」(ゆうちゃん)、「誕生日です!え?26で風呂?はい、そうです!」(水果)、「キリが良い」(こゆたん)。……60って、そんなにキリがいいか?

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水果の26=風呂は絶対気づいてなかったはず!

 出迎えてくれたのは店主の勝五郎さん。好きが高じて長年勤めた会社を退職して店主となったほどの銭湯愛の持ち主だ。お菓子やTシャツなど様々なグッズを販売し、さらにアーティストのライブを行うなど新しい取り組みを次々に打ち出している。またロードバイクで訪れる人向けにスタンドを設置するなど、銭湯好きのための細やかな心配りも好評だ。

番台に座ってみる水果。なんとなく似合うし、ちょっといい感じ。

 せっかくなのでと、勝五郎さんに半被をお借りして番台に座ってみる水果。「なかなかいい感じです!」と、ちょっと高い椅子に座ってまんざらでもない様子だ。「ここでお金を払うんですね」とお客さんのポジションに立つお嬢だが、コントでも始まりそうな雰囲気なのは気のせいか。昔は番台と言えば脱衣所内だったが、今はこうしたフロント形式のため女性も安心して入ることができるのだ。

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お風呂用品に混ざってなぜかタミヤの兵隊プラモが。気になる。

 番台のまわりには入浴用品や駄菓子などがズラリ。手ぶらで来てもお風呂を楽しめるし、風呂上りの駄菓子タイムなども満喫できるのだから至れりつくせりだ。

銭湯の心臓部ものぞいちゃおう

広々とした脱衣所でくつろぐメンバー。この広さはかなり気分がいい!

 さっそく女湯の脱衣所に入ってみると、想像以上の広さにハイテンションになる匿名ミラージュメンバー。お風呂のほうを見て「広いお風呂!すごい!」と盛り上がるメンバーに、勝五郎さんから「このお風呂を沸かす釜場(かまば)を見てみますか?」とうれしい誘いが。

初めて見る巨大な釜の迫力に驚きを隠せない!

 銭湯の心臓部ともいえる釜場には、巨大な釜を中心にパイプが張り巡らされており実にサイバーパンクな雰囲気!釜に火をいれると轟音とともに猛烈な炎がきらめき、その迫力にどよめきがあがる。「釜の火力は常に90℃に保たれているんですよ」という勝五郎さんの説明に感心する一同。「大きなお風呂を温めるのに、こんな大きな機械が必要なんですね。勉強になります!」と真剣に感心するお嬢。

​勝五郎さんの焼き芋エピソードに思わず歓声があがる。

 だが、「冬にはこの火で焼き芋を焼くこともあります。それ用にアルミホイルも完備してます」とアルミホイルを出されると、みんな「すごいです!」「食べたい!」とさらに大きな歓声があがった。アルミホイルがこれほどモテることはそうはあるまい。確かに、この巨大な釜で作られる焼き芋…そそられる!

​ 中に戻ると、銭湯の広さを実感すべく掃除にもチャレンジ! デッキブラシ、スポンジ等を用いて溝や鏡を掃除していくわけだが…。

​実際に掃除をしようと思うと相当な広さ!これは大変だ。

 報酬代わりにアパートの家賃が無料になる掃除アルバイトを募集していると聞くや、「それは、ほんとですか?」と真剣に検討しだした水果。だが実際にやってみると「ちょっと無理かも。あきらめます」と即断。いろいろと早い!お嬢。も「これを毎日は無理です」と大変さを実感していたが、こゆたんは「音が響くので歌の練習をしながら掃除したいです!」と前向き!

大きなお風呂でまったりと♪

 そして、いよいよタオルを巻いて大きなお風呂に入浴!洗い場に座ると、鏡の横にさまざまな広告が貼られている。昔は銭湯専門の広告代理店があり、銭湯内にはいろいろな宣伝が貼られてたいたのだ。逆に言えば、往年の銭湯はそれだけ街の人々が集まる場であったということだ。現在貼られているのはその名残である。

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鏡の横に貼られた広告に感心しきりである。

 お嬢。は「これでお湯を出すんですか?見たことないです!」と、2つのレバーが伸びたカランを前にビックリ。「それぞれ水と熱湯が出るので、それをうまいこと混ぜてちょうどいいお湯にする」という操作も初めての体験である。「え!これ、難しいです!」と、初めてのカランに悪戦苦闘。やがてうまくいくと、「でも逆に便利かも……」と満足顔を見せた。ちなみに、カランとはオランダ語で「鶴」を意味する「クラーン」が語源とのこと。形状が似ているからそう呼ばれているとか。

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初めてのカラン操作に戸惑いつつも、いい感じのお湯加減に。

 カランもしっかり使いこなし、キャッキャいいながらかけ湯もして、いざ大きなお風呂へ!「気持ちいい~!」と、思わず息をつく匿名ミラージュの4人。手足を伸ばし、壁面の山を見上げ、天井の高さを見上げ、「広々で、最高です~!」と幸せそうな表情だ。なお、壁面の絵は女湯が和風な山並み、男湯には欧風田園風景が描かれている。両方見る機会はそうそうないので、これはある意味マル秘情報といえよう。

昼下がりに入る大きなお風呂はまさに天国。

 大きなお風呂で昼下がりの入浴を満喫している4人。だが「千鳥温泉」は電気風呂、水風呂なども完備している。そちらもぜひ体験してみよう! ということで、まずはお嬢。水果が電気風呂に挑戦することに。

​電気風呂大好き水果とピリピリにビビリまくりのお嬢。

 「電気風呂めっちゃ好き!」と楽しそうな水果に対し、お嬢。は「なにこれ!こそばい!ピリピリする!」とすっかり顔が崩れている。がんばれ!保て、アイドル!

 次は、ゆうちゃんとこゆたんが水風呂へ!足先をつけた時点で「冷たい! 無理です!」とギリギリのゆうちゃん。こゆたんは一切迷うことなく入り「全然平気です!気持ちいい!」と、こちらも好対照である。 

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水風呂もゆうちゃんも大好きなこゆたん。ゆうちゃんは水風呂は苦手か?

風呂上りのお楽しみもたくさん!

 広い銭湯のいろいろなお風呂を満喫した匿名ミラージュ。しかし、銭湯はお風呂を上がってからも楽しいのだ!「誰か、お釜ドライヤーにチャレンジする人!」と声をかけると、まっさきに手をあげたのはこゆたん!

お釜ドライヤーに挑むこゆたん。微妙に真剣な表情である。

 お釜ドライヤーとは頭にすっぽりフードをかぶって乾燥させる、いわば大型自動ドライヤーだ。椅子に座り、フードに頭をいれて20円を入れるとスタートだ。こゆたんの頭を熱風が包み込む!「あったかーい。気持ちいいー。楽チン!」とご満悦のこゆたんだが、「熱くはないの~?」「風、強くない~?」という質問は笑顔で完全無視。これは風で聞こえてないパターンだ!それがわかると「風で変な顔になってるぞ~!」「かわいくないぞ~!」という野次を次々飛ばすメンバー。それに対しても、ものすごくいい顔で手を振るこゆたんであった。

ヘルスメーターの数字に苦笑いのお嬢。だが…軽い!

 そして、設置されたヘルスメーターに乗ったのはお嬢。だ。結果を見た瞬間、「あ。増えてます」と苦笑い。「たぶんバスタオルのせいですね!」とのことだが、メーターを見ると…軽っ!アイドルのスペック、恐るべしである。

 最後は銭湯最大の醍醐味ともいえる“風呂上りの一杯”である。ビールなども含め、「千鳥温泉」ではさまざまなドリンクが用意されているのだ。

お風呂上りには冷たいドリンクが最高!

 お嬢。はコーヒー牛乳、ゆうたんは牛乳、水果はフルーツ牛乳、そしてこゆたんはみかん水をチョイス。みかん水は開けるのに栓抜きを使う必要があるのだが…。

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確かにそうするとしやすいよね、という体勢ではあるが。

 なぜかセクシー気味なポーズで栓を開けるこゆたん。そのへんの台を使ってもええんやで?

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定番ポーズでぐいっと飲めばおいしさも格別だ。

 腰に手をあて、グビッと飲んでひと息!「プファ~」と、みんな実にイイ顔だ。「こんなにお風呂上りの一杯がおいしいのは初めてです!」と、銭湯の雰囲気に大喜び。今後はぜひ、ライブ帰りになどにメンバー仲良く銭湯を楽しんでいただきたいところだ。

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​充実した銭湯体験にみんなイイ顔!

 「千鳥温泉」は14時半から空いているので、昼下がりのお風呂のあとにゆったりスペースで缶ビール…などという贅沢な楽しみ方もあり。古きよき、でありながらも新しい「千鳥温泉」で最高の時間を過ごしていただきたい!

​編集/前川元

千鳥温泉

1952年創業。2017年9月に新しい店主に引き継いだ。キレイで快適な店内では、熱めの主湯、無料の乾式サウナ、番台では駄菓子も完備。高価な自転車は店内にも置ける。
住所:大阪市此花区梅香2-12-20 

電話:06(6463)3888

営業時間:14時半~23時半、火曜定休。

JR西九条駅から徒歩12分、阪神千鳥橋駅から徒歩6分。

匿名ミラージュ

神戸・大阪を拠点に活動するフリーアイドルグループ。メンバーはお嬢。、ゆうちゃん、水果(すいか)、こゆたんの4人。モットーは「自己プロデュースで下克上」。奇天烈ともいえる盛り上がりを見せるパフォーマンスが好評で、1stアルバム「奇祭(再)」収録曲はじめライブで盛り上がる楽曲にも定評がある。

公式HP https://www.tokumei-mirage.com