おいしく優しく心地よい、十三のほっこり居酒屋!

2016.1.15更新

十三 「のみくい笑店 あいぼう」

 カウンターだけの小さなお店で、優しいお母さんの作ったおいしい料理で酒を呑む。そんな最高のひとり呑みが楽しめるお店を十三で発見した。なかなか濃いお店が立ち並ぶ十三で、ほっとひと息できる優しいお店がこちら!

 阪急十三駅からスムーズにいけばだいたい5分。2回目からはついつい小走りになってしまうので3分くらい。そんなほどいい位置にあるのが「のみくい笑店 あいぼう」だ。行き方は、西口を出て商店街から横断歩道を渡り、かに道楽のある大通りをちょっと歩く。そして角のコンビニを右に入ったところのビルの1階奥に行けばいい。「あいぼう」と聞くと漢字は「相棒」なのかと思いきや、女将さんの昔のあだなが「あい坊」だったからとか。なるほどの納得!

サーティーンプラザビル1階の奥がお店です!

 この日、お店に行ったのは18時過ぎ。中はカウンターだけで7,8人も入ればいっぱいになりそうなこじんまりとした雰囲気だ。カウンターの中には優しそうな女将さんがひとり。なんだかとってもいい感じだ。カウンターに座って生ビールを注文すると、「つきだしはどうされますか?」と聞いてくれる。これはなにげに嬉しいところだ。お店によっては「あまりいらないかな…」と思うこともあるつきだしだが、モチのロンでお願いすることにした。こういうお店は、つきだしもいい感じのものが出るに違いないからだ。 

この日のつきだしは海鮮3種盛り

 待つことしばし。出されたつきだしは…。「うーん、これがつきだしというにはずいぶんと豪華だぞ」と、思わずにやけてしまうものだった。

これがこの日のつきだし。味つけが違う海鮮3種盛りだ。

 出されたお皿は実に色とりどりの海鮮3種。説明によれば、「マグロのトマトチリソース、イイダコのごま油、ヒラマサのバジルソース」とのことで、それぞれ違う味つけの海鮮3種盛り合わせだ。早速マグロから食べてみる。柔らかい。甘い。そして旨い。ソースが旨いのかマグロが旨いのか、それともどっちも旨いのか。口の中に残るソースの甘さをビールで流すと、苦味と甘さが混ざりあってなんともいえずにまた旨い。

 

 イイダコ。コリッとした歯ごたえがすごい。しかも、噛んだ直後にじわっとごま油の旨みが広がってくる。コリコリ噛むたびにじゅわじゅわ旨さがあふれ、これまたすごくビールに合う。ヒラマサのバジルソースは言わずもがな。思った以上にコリッとした心地いい歯ごたえと、バジルソースのちょっと刺激のある味が絶妙だ。まあ、つまり、とにかく旨い。つきだしの時点からなんだか嬉しくなってきた。

昭和のかおりたっぷりの旨さ

これが「昭和プレート」。マルシンハンバーグに目玉焼き、そして赤ウインナー!

 つきだしを堪能する間に、どんどん注文しておこう。手書きのボードには、そそられるメニューがたくさん載っている。エビチリマヨ、牛肉炙りたたき、かきゆず小鍋、海鮮丼などなど…。その中に、妙に興味をそそるメニューがあった。「昭和プレート」と書いてある。これってどんなものなんだろうか。わからないものは聞いてみる。昭和プレートってなんですか?

 

「ハンバーグと目玉焼き、それと赤ウインナーのセットです」

 

 それ!絶対に要るやつ!当たり前のように注文し、それとちょっと豪華に「ホルモン小鍋」も頼んでみた。「ホルモン小鍋」、絶対嬉しいものが出てくるに違いない。その前に「昭和プレート」で勢いづけだ!…もうじゅうぶん勢いづいてるけど!

 

 きたきた、昭和プレート!ジュジュッと焼いたハンバーグと目玉焼きに赤ウインナー。しかもハンバーグはマルシンハンバーグ!まさに昭和。確かに昭和。子供が絶対喜ぶやつだ。当然、子供みたいなおっさんも大喜び!

 

 これは絶対こうすべき。そんな信念のもと、速攻で目玉焼きの黄身をつぶしてみた。いい感じにトロトロな黄身にハンバーグをまぶす。赤ウインナーもまぶす。間違いなく旨いし!

目玉焼きをつぶすと、トロトロと黄身が流れ出す。その輝きは黄金の如く!

 ハンバーグを黄身にまぶし、ケチャップにまぶし、両方にまぶし、赤ウインナーを黄身に、マヨネーズにまぶして食べる。これはもう、味わい方は無限大といってもそれほど過言ではない。基本的には過言なわけだが、気分的にはそれくらいってことだ。ここで1杯目の生ビールがなくなった。おかわりを頼んだところ、ちょうど「ホルモン小鍋」もできあがったとのこと。目の前に、ひとりサイズとしてはちょっと大きめの「ホルモン小鍋」が置かれた。女将さんは優しく「熱いから鍋には絶対さわっちゃダメですよ」と言った…。まあ、なんだ。なんというか、嬉しい。

ボリューム満点ホルモン小鍋!

すごいボリュームのホルモン小鍋。これは食べ応えありそう…!

 小鍋の中では、ホルモンも野菜も豆腐もたっぷり入っていて仲良くグツグツいっている。まったく、いい声で鳴いていやがるぜ。思わず変な方向にエキサイトしてしまうくらいに旨そうだ。中をかき混ぜる。玉子が出てくる。それをまた速攻でつぶしてさらに混ぜる。なんだろう、どんどん旨そうになってくる。

小鍋はこのサイズ。ひとりで食べるにはじゅうぶんすぎる大きさだ。

 アツアツのホルモンを口にいれる。アツアツなので、当然熱い。いかん、あきらかに表現がおかしくなっている。アツアツ!とホフホフしながらコリコリかじる。これこれ、ホルモンの旨さはこのコリコリ感だ。ダシと一緒に豆腐を口にいれてくだいた。思わずアチチチ!となる。豆腐はこれがあった。そんな時はビールだ。冷たいビールがダシと豆腐の旨さをひきたてる。全部飲み込み、思わず「ふ~っ」と息をつく。幸福、いや大幸福です!

 

 はふはふ言いながら小鍋を食べてると、「浅漬けもいかがですか?」と女将さんが勧めてくれた。ああ、それはいいかも。ビールとは違う清涼感、ちょっとほしいところだ。「今日の浅漬けはセロリなんですけど、セロリ大丈夫?」。セロリの浅漬け!そういうのを食べるのは初めてだ。でも、全然大丈夫です!

これがセロリの浅漬け。瑞々しくってシャキシャキ!

 育ってきた環境が違って好き嫌いがあったとしても、このセロリの浅漬けを嫌いっていう人は少ないはず。セロリの青臭さとか苦味とかがなく、すっきりした瑞々しさとシャキシャキ感からの旨さだけがある感じ。ホルモンの味との相性は、例えるなら空を翔けるふた筋の流れ星だ。どんどん箸が進むが、小鍋はほどほどでストップ!なぜならば、ここにチーズとご飯を入れてリゾットにしてもらう予定だからだ。というか、「そしたら美味しいよ」と女将さんが勧めてくれたので当然のようにお願いした次第。正確にはうどんとかの麺を入れるかご飯を入れるかっていう2択から、今日はご飯を選んだというわけで。ついでにビールももう一杯!

リゾット参上、リゾット解決!

ふたたびアツアツになってでてきた小鍋。ガツガツ食べよう!

 チーズとご飯をいれて、リゾット参上、リゾット解決!いい感じに固まったリゾットを、レンゲで崩して崩して、口に入れた。熱い!熱いが、当然旨い。濃いチーズとご飯のまったり感、それにたまに出てくるホルモンのコリコリ感がダブルでいい感じだ。「俺は怪傑…リゾットだ!」。そんな勢いでガツガツ食べてしまう。口の中がチーズの濃さでいっぱいになったら、セロリの浅漬けを噛むとサッパリするんだからよくできてる。

濃厚なチーズとご飯の旨さ…炭水化物の神に感謝したい。

  これだけ食べれば、当然めいっぱいお腹いっぱいだが、もうひとつ気になってるメニューがあった。それは玉子サンド。でも、さすがに食べられないしなあ。そう思ってたら、お持ち帰りもできるとか。よし、そういうことなら持って帰って明日の朝ごはんにしよう。朝っていっても起きるのはお昼だけど、それはそれとして。本日、玉子サンドをお持ち帰り!

お近くの第七シアターとかのイベントに行く際のお供にもいいかも!

量や調理の注文はお気軽に

 目の前のものを食べ終わる頃には、他のお客さんが何人も増えていた。みんな、女将さんと楽しそうにおしゃべりしながら呑んでいる。まさに「のみくい笑店」だ。それにしても、隣りの人が頼んだチキンカツがちょっと気になる。メニューには「チキン炙り焼バジルソース」と出ていたが好みでカツにもしてくれるらしい。

お願いして撮らせてもらったチキンカツ。すごいボリューム!

 どう見ても旨そうなチキンカツ!しかも、量を半分とかの希望も言ってくださいね、とのこと。ちょっとだけ食べたいけどどうしよう、なんて場合も気軽に対応してくれるわけだ。その自由度、心遣いはひとり呑みにはありがたい。今度来たときは、その要領でもっといろいろ食べてみたい。優しい女将さんがつくる美味しい料理の居酒屋って、本当に嬉しい。

今回のひとり呑み代

 

生ビール 500円×3

つきだし 500円

昭和プレート 500円

ホルモン小鍋 850円

リゾット(ご飯・チーズ)300円

セロリ浅漬け 200円

 

合計3,850円

 

おみやげ

玉子サンド 500円

 

※税込み 

 

「のみくい笑店 あいぼう」

TEL 06・6305・5116

営業時間 昼 11時30分~14時30分 夜 17時~22時

定休日 日・祝

 

住所 大阪市淀川区十三本町2-8-21サーティーンプラザビル1F